[2000.08.26]
  チップレースの終焉を見よう


 ▼Pentium 4の性能はその価格にふさわしいか?(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0008/25/pen4us1.html


 まさにノーガードの殴り合いだった。だがよくよく見ていると,予定よりも速い高クロック,予定よりも早いチップの値下げ…,先に仕掛けているのは,すべてAMD。インテルは乗せられているだけのムード。どこで,インテルは,間違ったのか? 数年後(といってもそんな先でない未来),その答えは明確になっているかもしれない。

 インテル社は今週のインテル開発者フォーラムで,ペンティアム4の新たな詳細を明らかにした。だが,同周波数のペンティアム3と比較するとペンティアム3の方が高速だという意見もある。ペンティアム4の方が,周波数の向上はたやすくなることは確かだが,各種パーツのパフォーマンス向上も,今のところ,ペンティアム4に最適化されたソフトが存在しない。

 フォーラム初日のアルバート・ユウGMのデモで,軽く2GHzを見せつけたペンティアム4(MYCOM PCWEBの記事)。だが,評判はそれほどよくはない。ペン3の1.2GHzで,チップレースで一歩だけ先にいるが,それもかなり数量が限定されており,まともな生産ラインに乗っていない。ペン4のとてつもない大きさのヒートシンクに,さらに冷却ファンを複数設けることが望まれるという,とてもじゃないが危うい姿は,メーカーやユーザーのためらいをうむには十分だ。

 18ヶ月でチップ性能は倍になっていく,というムーアの法則を生み出したのはインテル創始者のゴードン・ムーアだった。だが,実際にムーアの法則の車輪となって推し進めているのは,AMD社だ。インテルの口に出せぬ苦悩が,そこにある。インテルにはAMDにない幅の広さがあるが,AMDはその幅をひとつずつ,確実に奪い取っている。そして,最も大事な尊厳の部分までをも。インテルはモトローラ社からもチップデザイナーの引き抜きなどもしているようだが(MacOS Rumorsの記事),両者打ち合っていても,ペースはAMDのもの。ライバルストーリーの終焉がざわめきのなかで見えている,確実に。


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